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第3話・七瀬優〜星降る夜の天使〜
−広島−
3話では、広島市内に集中して実景が採用された。前半10分は夜行列車車内だし、後半7分は台風の宮島だから仕方ないだろう。
坪尻駅
0分08秒
0分13秒
本当に始まってすぐである。鉄道好きの私が「どれどれ?」と思って見たアニメでこんな最初から「坪尻駅」などと言うマニアックな駅が出てきたら、びっくりぎょうてんするのは当たり前である。
08秒では坪尻駅に進入してくる列車が描かれる。
13秒では坪尻駅が正面から描かれる。
(左)アニメシーン。もやの中から列車が現れる。
(右)坪尻駅実景。もう少し右のほうから写したほうが近いが、似ているということはお分かりいただけるだろう。
(左):坪尻駅アニメシーン。駅前が非常に狭いため、アニメの位置まで下がるのは困難。駅舎の煙突は同じ雰囲気である。
(右):本物のJR四国「坪尻駅」。アニメほどきれいじゃない。 この駅はJR四国の土讃線に実在する。私が9月に行ったところ実際山の中で、乗降客はアニメの通り高校生中心と思われる
(高校といっても広島県立朱之宮高等学校ではない(笑))。私が行ったときもこの駅には落書きノートがおいてあったがこの内容を見て撃たれた。この駅に来ている人は、 1.センチメンタルジャーニーを見て、来た。
2.探偵ナイトスクープを見て、来た。 この二通りしかなかったのである(爆笑)。「旅の記念」と称する落書き(03分30秒)がたくさんあったのにもびっくり。よっぽど「三泊四日の旅行です。」と左ページに書いてやろうかと考えたほどである。
アニメの「坪尻ノート」。当時、実際の坪尻ノートには「旅の記念」と称する落書きが大量に(1ページおきぐらいに)あった。
途中、坪尻駅に停まっている列車の脇を、別な列車が通過していくシーンがあるが、残念ながら「鉄」の観点から行くとあれは間違いである。あの列車は特急列車ではない。
急行「きたぐに」車中 某メディアワークス誌からでた本に設定原画として出ているだけあって車内の描写はとても細かい。
ただ、大きなミスが二つほどあったのが残念だった。もちろん列車の描写ミスである。一つ目は、車内と乗降口(デッキ)との仕切戸である。これは酔っぱらいのおやじが直江津であわてて下りていく場面で開閉される。この扉は普通の列車と同じように「ガラガラと引いて開く引き戸」で表現されているが、実際は「手前に引いて開く扉」である。この列車は寝台車であるためガラガラ開くのはうるさい、ということで引いて開くタイプの扉が使われているのである。
また、優と芹沢琴音が電車を降りる時に表現される乗降扉(10分40秒)も、「普通の引き戸」として表現されているが、実際は、バスなどの前扉と同じ、「内側に開く折戸」である。これも折戸はアニメ表現が難しいからだと思われる。
05分19秒
直江津駅の駅名板。旧国鉄タイプのホーロー板と思われる。下に「リコー」の広告入り。
08分11秒
富山駅発車直後の場面。駅名板はしっかりJR西日本タイプである。この後の大阪駅ではJRではなく「UR」ともじられているが、富山駅の看板は「JR」に見える。七瀬優が飲んでいるのは「お茶」。サントリーが以前出していた「茶」がそっくりのデザインである。250ml缶のようで細い。
芹澤琴音が飲んでいたビール!? 1997年にサッポロビールが発売したビール「スーパースター」がこんな感じの白ベースに銀色の星印の缶だった。ラベルには「STAR
TRADITIONAL BEER ☆ ALL MALT BEER」と書かれている。
10分55秒
鉄道マニアをターゲットにしたとしか思えない有名なセリフ。
「あ、もうじき長浜か」
「なんでわかるの?」
「交流区間から直流区間に変わったから」
が発せられる場面。
12分09秒、11秒
新大阪で降りる場面。デッキについている広告は、しっかり「UR西日本」になっている。
(左):七瀬優
(右):芹沢琴音
どちらの背景にもこれ見よがしとばかりに「UR西日本」の文字。
12分18秒
優と琴音が乗ってきた列車「急行きたぐに」(新潟←→大阪)が正面からドアップで描かれる場面・・・と言いたいところだが、なぜか列車は「特急はくつる」(上野←→青森)である(大爆笑)。これはスタッフが資料写真から列車を描き起こす際に、「はくつる」の写真を使ったためであろう。確かに使っている車両は「きたぐに」も「はくつる」も同じ車両である。だからといって琴音に「彼女と会ったのは「急行きたぐに」の車中だった」と言わせておきながら、「はくつる」はどうだろうか?無理をせずに「急行」という二文字だけ書いて欲しかったところである。
優と琴音が乗ってきた急行「きたぐに」。いつの間に「はくつる」に変わったんだろうか?
13分17秒、22秒
二人が食べていた駅弁。なんだろう?
広島市内 まるで、観光アニメのように広島市内が出てくる。 13分46秒
優が「広島を案内しますよ」と言って琴音を案内するシーンである。ここで出てくるのは原爆ドームである。
14分08秒
歩き疲れた二人が、太田川河畔で、広島市民球場と思われる所をバックに休むシーンである。ここで琴音は寝てしまうのだが。
15分12秒
優と琴音が昼寝の後にお昼を食べた「お好み村」の看板である。
(左):15分12秒時点のアニメシーン。テレビ画面を撮影。
(右):「お好み村」の実景写真。なぜここまで同じなんだ!!広電で紙屋町下車。 15分38秒
優の回想シーンで出てくる宮島イメージ。夕焼けの大鳥居が綺麗である。
17分33秒
台風が近づくなか、宮島に渡るところ。桟橋が描かれている。
18分01秒
宮島の神社でお参りするシーン。
宮島は行ったものの、高台方面には行っていないので、流星群を見た高台の詳細はわかりません。
21分32秒
七瀬優と芹澤琴音が別れるシーン。優が渡っていった横断歩道の先の視界を遮るように、広島バスが通過していきます。
…多分、北星には、「センチのラストのシーンで涙が滲む」ようにセットされているんだと思います。半月前に友人宅で第三話見たのに、やっぱり宮島の高台で優と琴音が台風の目に入る瞬間、…滲みました。2005年に(>o<)
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