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東京・高松・大阪 三都物語
〜オフ会と買収国電と有鉄の話〜

(2002.12.15〜17)



 
 

どこかでこんな記事を見た。「琴電で旧型電車祭りをする」

琴電の公式ホームページだったかもしれない。内容は「元宮城電鉄(現JR仙石線)の車両である67型と、元京浜電鉄(現京浜急行)の車両である62型が廃車になるのを記念して、各線で旧型車を動かす」と言うものであった。宮城電鉄や京浜電鉄の車両などと言う「まだそんなの走っていたのか!!」と言うような車両ももちろん私は好きであるが、その「旧型電車祭り」では琴平線で810、820型という電車も走ると言うではないですか!! 810、820型と言うのは元豊川電鉄(現JR飯田線)の車両で、木南車両と言うメーカーの製造である。もちろん登場時は木造車体であったはずだが、とっくの昔に鋼体化されている。その形は大変おとなしい2ドア片開きで、私の大好きな車両である。いつもは平日朝ラッシュ時に仏生山と築港の間を一往復するだけなのだが、なんと終日走る運用につくらしい。これは乗りに行かねばならない。

その少し前に雑誌「鉄道ファン」だったかの立ち読みで「琴電で車両入れ替えを実施」という記事を見たのが、「い、行きたい!!」と思わせた原因である。記事によると「来年3月までに8両の車両を入れ替えする。2両は長尾線向けで12月竣工。6両は京浜急行からの譲受で、来年3月竣工」ということであった。

なるほど、琴電には既に元京浜急行1000型の1080型という電車がある。その電車の後の入れ替えでは元京王帝都の5000型を1100型として入れたが、もう種車である5000型はない。対して京浜急行1000型は京浜急行で現役で走っているものの廃車が少しずつ進んでいる状態で、置き換えるなら部品の共通化を図れる京浜急行1000型を入れるのがベターだろう。

6両が琴平線に入ると言う事は、同数が廃車になるということだ。まず廃車候補筆頭は釣り掛け駆動で非冷房の810、820型だろう。その次は性能で行くと元阪神の1061、1062型と元三岐の1063型が釣り掛けだから上げられるが、これは両運転台である。3両編成を作るのに欠かせない車両だからもしかしたら残るのかもしれない。そうしたら新性能化されてはいるものの、同じく元三岐の1015、1016型、元名鉄の1031、1032型、自社で上回りを作った1011、1012型が危ないだろう。1015,16と1031、32はとてもおとなしい形の電車で、私の大好きな車両だ。乗りたい。

この「琴電旧型電車祭り」の開催期間は12月15日から12月22日だ。22日は810、820型と67型の3両編成で運転と言う話だが、飛行機の運賃は12月21日から年末繁忙期となり高くなる。休みも21、22の2日間しかない。直行便が3月末でなくなってしまったのでこの日は難しい。その前に14日から17日までの休みがある。この休みを使って行こう!! そう会社で決めた(ぉ) 会社内で自由時間を使ってネットに接続。飛行機の運賃を調べた結果である。そうするなら一旦東京に出て遊ぼうかしら? 別に東京でナニをしたいというのはなかったが、ブラブラしても楽しい街である。帰りは大阪に出て12月末で廃止が決定した有田鉄道に乗りに行こう。大阪からの直行便で帰ってくるのが一番安い。四連休全てを使うのではなく、15〜17日と決定した。

そこで、千葉県在住の今Konさんに連絡をとってみた。彼には夏コミの時にゲームを貸している。その回収をしましょうということである。15日はOKとの事で再会決定。その時に他の皆さんともお会いしたい旨伝えると、何人かに連絡をとってくれると言う。東京で小さなオフ会決定である。東京に行くのはかなり行き当たりばったりが多かったのだが、今回は珍しく事前連絡をしてみたのである。

行程
千歳8:30発ANA962便−羽田10:00着→皆さんと待ち合わせ。散策。→夜行高速バスで高松入り→一日中琴電乗車(爆)。高松満喫。→高松東港0:30ジャンボフェリー−三宮港4:00着→電車乗り継いで有田鉄道へ。終了後大阪散策。→関西空港18:55発ANAで千歳帰着。
 

今年11月に入ってからANAの飛行機に4回乗っている。ANAでは「乗るほどマイルキャンペーン」をしていると言うのも東京経由を選んだ一因である。4回乗っているので2000マイルのボーナス追加が決定しているのだが、5回乗ったら4000マイルのボーナスに倍増する。大阪発は会社の近くのチケットショップで買うのが安そうであるが、そのチケットならマイルがたまらないだろう。それなら片道東京経由にして「5回搭乗」という記録を作ったほうがよさそうである。そこで東京経由。

チケットショップに行って大阪発の運賃を聞いてみる。12月17日なら午後発のANA便で14,900円と答えが返ってきた。これは安い!正規運賃の半額ではないですか。前回11月に大阪に行った時は、7500円で株主特別優待券を購入して15,500円で搭乗している。それよりも格段に安い。ということでそのチケットショップで大阪発の最終となる関空発のANAを予約。渡せるのが3日後と言う事であった。

さらにJR北海道プラザに行き、東京発のJR夜行バス「ドリーム高松号」を予約しようとした。が、一週間前のその時点で満席。次に新宿発の西東京バスを聞いたのだが、ここでは発券できないと断られてしまった。仕方がないのでJTBに移動。店内に入ったときにたまたま目が合った(笑)受付嬢に西東京バスを聞いた。すると空席ありとのこと。早速購入。「高松懺悔紀行」で乗れなかった新宿発の夜行バスである。受付てくれたA.O嬢はとても可愛かった。

三日後に、予約していた飛行機のチケットも無事確保した。さらに会社でネットに繋ぎ「どこなびドットコム」を使って17日の三宮から有田鉄道の始発駅藤並までの料金と時間を調べる。やはりJRを使って行くよりも、阪神−JR−南海−JRと私鉄を絡めて行ったほうが1000円近く安い。私鉄を使って行こうと決めかけたところ、17日は青春18切符の有効期間内であることを思い出した。前回夏コミのときも青春18切符を使った。今回は一日しか使う予定がないが、前回と同じくネットオークションで残回数のある18切符を売り飛ばせるので、18切符を買うことにした。またまたネットで「18切符」と検索してみると、今度は「常備券」と呼ばれる赤い切符を発売している駅の一覧が見つかった。すると札幌駅にも売っているではないですか。データは2年前だったが、札幌駅に行ってみると、売っていた。早速購入。「常備券」なら少し高い値段でオークションで売れそうだ。

さらに家の中を引っ掻き回して10円だけ残っていた京急のパスネットカードを見つけ出す。ついでにずっと昔に買った新京成電鉄のSKカードを見つけた。パスネット開始前に購入したものだが、よく見てみるとこのカードはパスネット対応のようだ。ネットでパスネットを検索。調べてみるとやっぱり使えるようだ。そこで残額500円を切っているSKカードも持っていくことにした。その他JR用にSUICAも持つ。札幌在住とは思えないほど首都圏のカードを持っている。それを今回は片っ端から使うことにした。さらにこれまたずっと昔に買った北海道中央バスのバスカードも発見したのでこれも使おう。11月と12月の二ヶ月で飛行機に6回も搭乗。資金的に厳しいものがあるので財布の紐は締められる所は締めてみようと言うことである。久しぶりに旅行中の金銭出納もつけてみる事にした。

出発4日ぐらい前に矢向車掌区の大坪氏にメール。東京でのオフ会へお誘いしてみた。すると土曜日に運転会があるというではないですか。土曜日も休みだし出ようとすれば出られない事もなかったのだが、さすがにそれは無理がありそうでやめた。大坪氏は日曜日は夕方出勤だそうで、都合がつけば来てくれる事になった。


12月15日(日)

自宅を6時20分に出発。始発のバスに乗る。そのバスの終点から今度は新千歳空港行きの高速バスに乗り換える。この乗り継ぎが5分ぐらいの時間で出来る事は前前日に調査済みである。そうしてこのバスバスの乗り継ぎで空港に行くのが一番安い方法なのである。早朝便に乗るためにはいつもタクシーとJR快速「エアポート」であったが、この方法でも15分程度遅くなるだけで、運賃は半額以下になるのである。残額はわずかであったが中央バスカードももちろん使えた。

空港には7時40分に到着。まもなく羽田行きの始発50便の搭乗受付締め切りと言うところであった。私は二番手の962便。962便を選んだのは、
1.今日の特割で最安の15,500円が50便と962便の二便である。
2.962便の方が出発時間に余裕がある。
の2点である。金銭出納帳を持ってきたのに筆記具を忘れたので8時開店直後の書店を急襲してシャープペンシルを購入。朝食の弁当と、東京お土産用に「マルセイバターサンド」も購入した。この「マルセイバターサンド」は「OLに人気のあるお土産No.1」だというのを昔何かの記事で見た。別に渡すのはOLではないが(笑)
 


(上)全日空962便 新千歳空港で 12月15日午前8時11分
(下)同便 羽田空港にて 12月15日 午前9時58分
 
 

二ヶ月で5回目と言う私用にしては凄い頻度で乗っている飛行機。8時半に出発して10時に羽田に到着。なにも変わったことはなかった。

羽田空港で今konさんに連絡してみる。空港まで来てくれるような話をしていたのだが、どうなっただろうか?すると「電車の中」と切られてしまった。飛行機の中で切っていたメールを受信すると、今konさんから「空港に行けなくなった」旨と、大坪氏から「今日は行けなくなった」旨のメールが届いていた。あらら、Wで残念である。

仕方がないので京急改札に移動。10円残の京急パスネットカードとSKカードを入れてみる。するとSKカードも大丈夫、使える!! 現金を足して品川まで購入。印西牧の原行きの特急に乗車して品川まで向かった。

品川で乗り換え改札口を乗車券とSUICAを使って通過。京浜東北線の快速に乗って秋葉原へ向かう。またまた来てしまいました。日本の中でも有数の濃い街「秋葉原」。人を避けるようにして待ち合わせ場所の駅前K−BOOKSへ向かった。

待ち合わせ場所には今konさんともうひとかたお初の方が居た。MFさんである。さっそく今konさんから挨拶代わりにあんぱんを渡された。北星撃沈。数日前にとあるチャットを覗いてみると私の迎えに「あんぱんを持っていこう」とか「シイタケを持っていこう」という会話がなされていた。元ネタは以前にも出てきた「Canvas」の「橘天音」。天音はあんぱんが好物で、シイタケは「宇宙人だよ」と言って嫌いなものである。しかし、あんぱん程度であれ、実際持ってこられると撃沈してしまうものである(苦笑)

こちらは持ってきた「マルセイバターサンド」を渡す。そうしてあんぱんを頂いた。あんぱんを食べていると中野の赤い彗星さんとこうろ散人さんが到着。あんぱんをカラダバランス飲料ダカラで食べている私を見て、「そんな甘いものに、甘いジュースで」と中野さんから指摘された。ふと私は、めちゃめちゃ甘いコーヒーが好きなラピス(キャッスルファンタジア〜エレンシア戦記〜 Studio e・go!)と、はちみつに砂糖をかけたような甘ったるい料理を作る川中島里美(バイナリィ・ポット Augast)を思い出した(爆)

あんぱんが終了したところで、K−BOOKSに進入。いろいろ見て冷やかす。センチグッズは少なくなったとは言えまだまだ結構な数がある。中野さんは「まだまだ回っている」といい、まったく動いていないようではない模様。ただ、「これこの前まで****円だったよ」と言うグッズが半額近くになっていたりして、価格暴落は停まらない模様。5人とも「まだまだセンチ!」と言っているような感じではあるが、実際は中野さんは沢渡ほのかの声優鈴木麻里子嬢の出演作品チェックで様々な方面に広がっているし、今konさんもとらいあんぐるハートシリーズが結構なお好み。北星本人もすっかり「Piaキャロットへようこそ!3」にハマッており、「Piaキャロ3 ソフマップ予約購入特典」という「掛け時計」(図柄は高井さやかさん。文字盤に数字が全くない実用性疑わしい時計)が4,000円で売られているのを見て、「これ、買う!」と決定(爆)結構でっかい商品なのでぐるり周回した後に購入する事に決めた。

K−BOOKS終了。待ち合わせメンバーであるU-sinさんはもう少し遅くなるとのことで移動を開始した。待ち合わせ場所を旧コミットのリバティーに決める。中野さんと散人さんは「模型店に行く」とのことで、私もそちらにまず付いて行くことにした。向かった先は「萬世模型」。雑誌RMMに広告を出している店だ。私は初めての入店。散人さんが先日発売になった「特急つばめ 青大将」の展望車スイテ39に付いている三軸台車TR71をAssyパーツで欲しかった模様だが、なかった。ここで、買おうかなと考えていたマイクロエースの「快速海峡50系客車」が発売されているのを発見。リニューアル品の今回は「カラオケカーの台車が実物通りになった点」ということを中野さんから教えてもらった。価格は2割引で、札幌と同じ価格。ということで購入は見送った。

リバティーに入店。テレカを見る。テレカはご存知の通り携帯の普及で発行枚数が激減している。しかしいろいろなゲームグッズとしての発行は止まらない。しかしセンチグッズのテレカは、センチ株暴落に伴いたまに「額面割れ」が発生しているのが非常に面白いのだ。50度数のテレカが400円で売られる。しかもセンチ柄。そんなテレカを私は好んで買う。
テレカショーケースを見ると、最初に飛び込んできたのが「プレミアコーナー」にあった高井さやかさんのテレカ(爆) なんと70,000円である。なんぢゃそりゃ!!
さすがにそれは買えないので、センチを探す。BGMにたまたま掛かった「永遠のストーリー」(Pia3のオープニング曲)が耳に心地良い。なかなか見つからなかったが・・・おお、あったあった! めちゃめちゃ下の見難いところ(爆) やっぱりありました「センチ額面割れテレカ」。二種類の絵柄の作品が400円で売られている。2の真奈美のテレカも600円とかなり手頃だ。

テレカを眺めている時に大根輔さんと寝台特急あけぼのさんが合流。一団がさらに大きくなってきた。

テレカは結局その三枚を選んで購入。レジで会計をしている時に、目に飛び込んだものがあった。

「Piaキャロットへようこそ!3 原画展開催」

おぉ!!なんですかこれは!! 思わず手にとると、なんと今日と明日、飯田橋で原画や設定等を展示する会を開くとなっているではないですか!! これは行きたい!!いや、なんとしても行かなくては!!(マテ)

ということで「行きたい〜」となったわけだが、中野さんから「来る前に調べなかったの?」と言われた。確かに来る前に調べてわかっていたら、合流時間を遅くするなりして、東京に着いたあとまっすぐ飯田橋に行けば言い訳で、まったくもっておっしゃる通りである。「Piaキャロはセンチみたいにネットで活動しているわけではないので・・・」と北星言い訳。実際チャットをするのもホームページを覗くのもセンチだけで、それ以外はまずめったに見ない。それが仇となった。

リバティーのビルの下の階のショップに移動。そこには様々なグッズやガンプラなどが置いてある店だった.入店。私はブラブラと見ていたが、一角にあった工具コーナーみたいなところに惹かれた。ガンプラ製作者向けだろうが、鉄道模型のキットを組み立てている私にももちろん使える。「ここでマスキングテープとか買ったら面白いだろうな」と思う。実際今使っているインレタ転写用のバーニシャーは、アニメイト札幌で買った(爆)

結局その店を出たところで一旦解散という形をとらせてもらった。これから昼食に行く予定のお店の時間を考えて1:50分再集合としてもらう。「ずいぶん半端な時間だな」と大根さんから指摘されたが、店に2時に入店する為の時間である。

皆と別れた私は、一人秋葉原駅へと向かう。総武線の黄色い帯の電車(209か231かどっちだか忘れた)に乗り込み飯田橋を目指す。浅草橋−秋葉原−御茶ノ水−水道橋のラインは学生時代使いまくったところで懐かしい。飯田橋下車。総武線の車掌さんに知り合いが乗っているか気になったが居なかった模様。

飯田橋で少し遠回りしてしまったが、なんとか「展示会」を行っているビルに到着。入る。この種の展示会にしては珍しく入場無料であったのだが・・・・。受付で名前を書き住所も書く。その時に「午後5時からのウェブラジオの公開録音整理券はいかが致しますか?」と聞かれた。なにっ!!公開録音だと!! 見てみるとなんとパーソナリティーはゲーム版の高井さやかさん役の永見はるか嬢と愛沢ともみ役のこうづき美和嬢ではないですかっっ!! うぉ〜永見はるかさんだよぉ。よく知らないがお会いしたかった。しかし、今晩は既に「オフ会の飲み会」と決まっているので参加できない。「結構です」と言って整理券は受け取らなかった。

展示会の内容は原画やグッズ、制服などの展示であった。BGMにはゲームの音楽がかかりしっとりとしている。まぁこのようなものでしょうか、と言う感じであった。

その先に通路が二つに分かれていた。「版画作品展示コーナー」と「帰られる方」である。なんだろうな?と思いながら「版画作品展示コーナー」に入ると・・・・。

「いらっしゃいませ」と若い男性がやってきた。そこには壁に4点の作品が掲げられていた。一点一点手作りのリトグラフ作品だそうである。値段15万円。「きれいでしょー。線が細いですよね。見てください」と男性は勧めてくる。中には椅子と机があり、絵を目の前にして販売員らしき人と話している若者がちらほら居る。

そこは「画商」のようなものだったのである。

「きれいですよねー。ほんとに。・・・きれいですよねー。」
「こういう絵が家にあると安らぎますよねー。」
「光の当たり具合でも感じが変わるんです。こちらを見てください。」
「私ですか?こういう作品は7枚持ってます。とっかえひっかえですね。けれど大事なものはやっぱり出せないんです。」
「こういう本物の絵は100年、200年と持ちますよ。一生の宝物です。」
 

うぉ〜販売トークだ。

そのうち私も椅子に座らされて、絵を目の前にして説明を受ける事になった。

男性「一作150点限定です。シリアルナンバーが入ります。Piaキャロットの画家である橋本タカシ先生が一点一点チェックして認められたものだけ販売します。認められなかったものは売りません。破いてしまいます。」
 

そのうち女性もやってきて二人で挟んでトークが始まる。女性がトークをする脇で男性は申込書に「4点購入商品総額60万円の場合の分割支払方法」を記入し始める。おいおい、買うともなんとも言ってないのにいきなり4点の支払方法ですか!? 

女性「あちらの絵は※※※※という技法で描かれているんです。それで、こちらの絵は****という技法で描かれているんです。線が細いでしょー。あ、※※※※が太いというわけではないんですよー」
男性「あははははははは!!!!(爆笑)」
女性「あははははははは!!!!(爆笑)」
北星「・・・・・・・・・・」

面白いと思わなかった。二人の笑い声が物凄く乾いていた。

女性「こんなにたくさんの方から申し込みを頂いているんですよ。これでも一部なんですけど。」
そう言って申込書の束を持ってきた。一番上の人の生年月日がチラッと見えた。昭和58年生まれ。19歳だ。19歳が15万の絵を購入。・・・・いいの?

さすがに15万を右から左に出すわけには行かない。ましてや60万なんて無理である。購入が難しい事と二人の販売トークを指摘すると、「ぶっちゃけた話」になってきた。

女性「皆さん最初は迷われるんです。でも私たちが後押しして皆さん申し込まれていくのです。商品が届いた後は決まって皆さんから『ありがとう、買ってよかったよ』という電話を頂きます。」
北星「それでもねぇ・・・・。まぁもし買うとするなら15万だったら一括現金で支払いますよ」
女性「その買い方は私は残念です。分割で少しづつ支払っていくと、支払が終わった時に本当に絵を手にした満足感が大きいのです。確かに美術品ということで金利7%と高めですが。」

高っ!!「分割金利手数料はジャパネット○カ○が負担!!」とか言う昨今に7%ですか!!(爆笑)
これは金利分に対する受け取り率が高いということですね。もしかしたら価格のほとんどが制作費で販売手数料が少ないのかもしれない。そんなことないか。

待ち合わせの予定がある旨伝えて早めに出ようとするがなかなか返してくれない。それでも最後のほうに女性が申し込み書に書いた「商品1点購入15万円で最長支払回数の場合」にはちょっと動かされたのも事実である。60回払い(5年間)で、毎月の支払金額は3500円ぐらい(詳細忘れた)である。

女性「こうなると一日あたり缶コーヒー一本分です。缶コーヒー一本飲むのを我慢すれば良いだけです。」

しかし5年も払いつづけるのか・・・。しかも支払い総額は21万を超えていたはずで、支払総額の25%が金利手数料である。

女性「展示会は東京では今日と明日。あとは大阪で行うだけでそれ以外は一切受け付けません。」
北星「今何時ですか?」
女性「1時50分です」
北星「あー!待ち合わせ時間過ぎてますね。これは大変!急がなくちゃ!」
女性「今の演技でしょ?上手いですね」

ということで、「明日もやっていますね?今日一日考えさせてください。」と二人の名刺を貰って脱出した。

出口の脇に「グッズ販売コーナー」があったものの、二人が出口まで見送りに来たので、さすがにそっちには行けなかった。大変残念!!

急いで秋葉原に戻る。

待ち合わせ場所に着くとU−sinさんも来ていた。あけぼのさんの先導で店へ向かう。向かう道すがらU−sinさんに「いやぁ、絵を買わされそうになって・・・」と話す。

U−sinさん「いくらぐらいのやつ?」
北星「15万だよ」
U-sinさん「ああ、そういうの買ったよ。シスプリの」
北星「まぢですかっ!! 名刺貰ってきたけど・・・」
U-sinさん「どこの会社?・・・あぁ違うな。同じ会社なら担当さんに『一点お買い上げ!』って電話するんだけど。」
北星「・・・・・・・(^^;;」

強すぎである。

昭和通りを北上し、蔵前橋通りまで行かずにすこし脇に入る。そこにある「ひよこ」と言う店に入る。そこはこんなところにこんな店があったのか!というようなコスプレ喫茶であった。女性店員3人がそれぞれメイド服みたいなやつや、ピンクのフリルが付いたやつとかそれぞれの衣装を着ている。今回の参加者にはこの店が「北星の希望」ということで伝えられていたようだが、それはちょいと違う。私はただ、北海道からアノ濃すぎる街東京・秋葉原に行くのだから、「それじゃお昼はマックで」とか「ココイチで」いう事態だけは避けたかったのである。皆さんは東京在住だから”行く勇気があれば”いつでも来れる。しかし私はここまで来るのに運賃が掛かりすぎるのである。そこで「ナニか、コスプレでもしてるようなヘンな店に行ってみたい。」と希望を出したのである。

この時点で9人に膨らんでいた一行は3人ずつ3組に別れて座った。値段はそれほど高くもない。1000円でおつりが来る値段であった。「ミニスカ制服で有名なアンミラ(アンナミラーズ 井村屋系列のレストラン)では1500円ぐらいするよ。」というと中野さんも今konさんも驚いていた。向かいに座った中野さんはメニューの写真がかなり豪華に綺麗に見えたカレーを注文した。

隣に座った今konさんは、壁に貼られていた写真を見つけて驚いている。何かと思って見てみると、なんと、店員と一緒に撮った写真を貼っているのである。

壁には「美少女あります」という紙が貼ってあり「なんなんだ!?」と今konさんと話すと、「そういう名前のお酒があるんだよ。」と中野さんが教えてくれた。私は「美少年」というお酒があるのは知っていたが、それと対に「美少女」があるとは知らなかった。

その他、店内には「ボトルキープをしてあるウイスキー」や、「寄せ書き用のノート」、「貸切できます」の貼り紙、「サイン色紙」などがある。貼られているサイン色紙を見てみると、なんとさかづきほまれさんではないですか! さかづきほまれさんは、私が微妙にハマッてしまった戯画の「Ripple」の原画家さんの一人である。

中野さんは私が明日は電車の撮影だと言う事で、わざわざ「それなら少し鉄分を」と、アルバムを持ってきてくれていた。それは先に運転された165系を使った房総急行リバイバルシリーズであった。両国始発で房総各方面に運転されていた「外房」「内房」「犬吠」「鹿島」などの列車だ。走行写真などは総武緩行線のホームから撮影されているのもあり、千葉県に住んでいる今konさんも気が付いた。なんでも「国鉄色の165系を持っている高崎支社が4日間しか貸さなかった為、週末土日×2週連続で走った。」とのことであった。昨日もリバイバル運転された上越特急上り「とき」の写真を撮りに行ったそうだが、「あれはだめ。」と言うことである。使われた車両が元長野所の特急「あずさ」用183系を国鉄色に戻した車両だそうで、側面にはJRマークがべったりと貼られたうえに、国鉄特急の肝心要とも言える特急シンボルマーク(ヘッドマークの上にある金銀二色に塗り分けられたT型のやつ)が付かなかったそうである。もちろん先頭車脇のJNRマークなんてなかったとのこと。なんでも「以前のリバイバル特急は担当者が結構なマニアだそうで、JRマークを消して、JNRマークを貼って、シンボルマークを付けて、とこだわったのだが、担当者が変わって何もしなくなった。」らしい。中野さんはダメダメと言う。私もJRマークとJNRマークは仕方ないにしても、特急シンボルマークがなくなるとあの183系の顔では間抜けになってしまうだろうからよろしくないなと思った。

「ただ『走らせれば良い』と思っているんだよね。それじゃダメだよ。」

しばらくして銘々の注文した料理が運ばれてきたが、中野さんの注文したカレーは、写真の丸い大皿に盛られてはおらず、普通のカレー皿に盛られていたのでちょっとがっくりした。

私はシチューセットを頼んだのだが、味はまぁ普通であった。

その後も様々な話で盛り上がった。この店自体がマニア対象に開いているみたいなもの(というより対象はマニアだけ?)だから、そういう話で盛り上がっても大きく迷惑が掛からないのが良いところである。

3時になって昼の部が終了。店を出た。

蔵前橋通りまで歩いて出て、中央通りへと抜ける。大根さんとあけぼのさんは濃い話をしていた。散人さんは話しに付いていけないようだった。私も付いていけなかった。というよりまだお天道様が高いうちに話すような内容ではなかったのだ。

裏通りを通ってラオックスの「アソビットシティ」へ向かう。私がここに来るのは初めてだが、このビルは本当に何でもあるビルである。

まずはエスカレーターを使って一番上の階まで行く。一番上の階はアダルトフロアである。(「アダルトフロア」って文字にしたくないですね) そこで買うでもなく冷やかし。エルフの「らいむ色戦記譚」が山積みで売っていた。先日家に入ってきたデンコードーのチラシに「20%引き」として出ていたのが記憶にあった。「エルフ」「18歳未満は購入できません」という文字がおおっぴらに出ていたのが、なんとなく気になっていた。 

雑誌コーナーを立ち読みしたりする。「Piaキャロットへようこそ!3 ファンブック」が出ているのを見て私が「う〜ん・・・」と唸っていると、今konさんに「買わなきゃ!」と指摘される。私は「いや、買うのは決まっていたけど、どこで買おうかと思って・・・」(爆)

冷やかし終了。9人いても誰も何も買わない。

下の階に移る。

鉄道模型のコーナーもあり、鉄道好きの中野さんや散人さん、私などは見る。すると、欲しかったキングスホビーの「銚子電鉄デハ701+デハ702」が一割引で売っているではないですか!! このキングスホビーは割引して売るようなメーカーでは基本的にないので、これは大変欲しい。一割引しても31,500円と言うかなり高い値段ではあるが、お昼に150,000円の絵を勧められていた身としては、とても安く見える。かなり迷った末に購入!! この電車を持って四国に渡る事になった。

この2フロアか、もう一つ入れた3フロアぐらい見てアソビットシティは終わった。

その後、アニメイトに行くかどうか迷ったが、行ってもセンチグッズは無いし、Piaキャロもグッズが乏しいのはわかっていたので行かない。その後、額面割れテレカが欲しくて記憶を頼りに東芝電気街ビルそばの交差点角のビルにある一軒に入った。しかし、テレカがあったものの点数が少ない。

今日は日曜日だが、中央通りはいつになっても歩行者天国にはならなかった。そのため歩道は大混雑していて歩くのが困難なほどであった。

最後にK-BOOKSにもう一度行って、無事掛け時計を購入。これから高松に行くというのに大荷物になってきた。

それから昭和通りの白木屋に移動した。まだ開店前だったので店の前で少しだべり、5時を待つ。そうして5時開店と同時に侵入!2時間飲み放題コースで頼んだ。店内では大いに騒ぎ、大いに飲み、大いに楽しんだ。

2時間後終了。店を出る。時間は7時で、私のバスの出発時間まで1時間半ある。まだかなり余裕のある時間だ。皆、「まだ早いよぉ」と言って解散する気配がない。私もまだまだ早い時間だと思っていた。駅脇の公園でだべる。そのうち7時半を過ぎたところ位で、中野さんが「早くに行ったほうが良いよ」と急かしてきた。「中央線はよく止まるから・・・」

名残惜しいが解散とする。

このメンバーが集まったなら・・・ということで、まったくもって久しぶりに、
「せつなさぁ〜!!」
「さくれ〜つっ!!」
を行った。昔はオフ会ともなれば解散時にはこれを三回繰り返すのが慣わしだったが、いまやすっかり廃れてしまった。今回は特別と言う事で一回限定。大根さんが何回か茶化したので、なかなか決まらなかった。しかもその後に、
「ぴあきゃろっとへぇ〜!!」
「ようこそぉ〜!!」
などと言うわけのわからない掛け声を掛けて声を合わせたりしてしまった。

まだ秋葉を徘徊する人、総武線東部方面の人と、総武線西部方面の人に別れる。きれいに三人ずつに分かれた。しかし、一緒にエスカレーターを昇ったRFさんは、そのまま京浜東北線南行ホームに降りていってしまったので、電車に乗ったのは中野さんと私の二人だった。電車の中でいろいろな話をした。

中野さんはそのまま出発まで見送ってくれると言う事で、新宿で下車。出発まで30分近くあったので、こんどはヨドバシカメラへと入る。ヨドバシカメラのホビー館みたいな所へ入る。まずは最上階に上がる。ここはやっぱりアダルトコーナーで冷やかしで覗く。シャワー効果で降りてくると、今度は鉄道模型コーナーである。ここにも萬世模型で見た「快速海峡セット」が売っていた。

値段も同じ2割引であったが、「ポイント10%還元!」と出ている。3割近い値引きになるのだろう。そうなれば札幌より安い! 「欲しいなぁ」と言ったもののここで買うと財布がちょっと寂しくなってしまう。中野さん曰く「ポイント合わせれば?」ということで、ポイントカードのポイント数を店員に聞いてみる。
店員「2万****ポイントです。」
中野さん「あ、充分買えるじゃん!」

と言う事で、全額ポイントを使って購入。とはいえ、それぢゃヨドバシで買った意味が・・・(笑)

基本6両セットと、増結2両セットを一つづつ購入。中野さんに「増結セットだけ6つ買うか!」と言ってみると「それは変だよ。」と言われてしまった。しかし、私のよく乗った快速「海峡」はドラえもん列車ではなく、カラオケカーもカーペットカーも付いていない。しかもオハフ51もオハ51も付いていない、全て50系5000番台車で組成された12連と言うのによく乗ったから、そのほうが普通なのである。もしくはこの購入した8両から、カラオケカーとカーペットカーを除いた6両を3両づつ二つに分けた編成も楽しい。実際快速「海峡」13号で「1号車は指定席車、2号車は自由席車、3号車は海底駅見学専用の車両です」という3両編成に乗ったことがある。

「快速海峡セット」と「掛け時計」と二つの袋を持って、高速バス乗り場に移動する。高松・丸亀行きの「ハローブリッジ号」は既に入線していた。

バスの前で中野さんと話す。ちらほらバスに乗るお客さんがやってくる。バスの目の前にいれば乗り越すことはない。発車間際に中野さんから「何か買わなくてもいいの?」と聞かれて、なにも車中の飲み物を買っていなかったことに気が付き、すぐ前の自販機でジュースを買う。まもなく出発と言う事でバスに乗り込んだ。

私の席はB席で、三列シートなので真中の席である。隣りのC席が空いていたので、そっちに移り窓の外を見ると中野さんが居た。バスが発車してからも、互いが見えなくなるまで手を振った。

バスはぐるぐると新宿を回ったかと思うと、すぐに高速道路に上がった。途中22時過ぎに双葉サービスエリアと、翌4時ごろに淡路南サービスエリアに寄る事が告げられる。双葉ってどこだろう?そんなことを考えながら、濃すぎた一日の疲れからかすぐに眠った。

目が覚めたのは双葉サービスエリアに着いた時である。場所を知りたかったのでバスを降りる。地図を見るとここは山梨県で、甲府昭和インターチェンジを過ぎたところらしかった。

売店がまだ営業していたり、軽食コーナーで家族連れが食事したりしていたが、私はそのままバスに戻った。発車するとすぐに眠った。


12月16日(月)


 

淡路南サービスエリアに着く案内に気が付いたが、そのまま眠りつづける。元々降りる気ではなかった。そうして、まもなく高松に到着の案内が流れる。そこで私はようやく体を起こして降りる準備を始める。どこからどのように入ったのか真っ暗で判らないうちに高松駅のバスターミナルに到着した。

まだ時間が早いのでまずはJR高松駅へと向かう。コインロッカーに掛け時計と快速「海峡」、その他高松で使わないものを仕舞う。その後すぐに琴電の築港駅に向かった。今日は少し寒い。まだ日が昇っていないからかもしれない。仮駅時代は暖かな待合室があったが、本駅になって待合室が無くなってしまった。築港駅で、JR・琴電くるりーんきっぷを買おうとしたが、「まだ発売時間前ですのでJR駅で買ってください。」と言われてまたJR高松駅に戻る。みどりの窓口で無事購入して、築港駅に戻った。

築港駅から始発の琴平行きに乗る。プリントアウトしてきた今回の「琴電旧型電車まつり」の旧型電車の時刻と、先ほど貰った琴平線、長尾線、志度線の各時刻表を見ながら、まだ乗ったことのない旧豊川電鉄からの買収国電810型に乗るべく、とりあえず仏生山へと向かう。また、琴平から来る電車が1061型(元阪神)+1063型(元三岐)らしいので、それとすれ違う駅まで行こうと考えた。

ところが、動いているはずの1061+1063が、仏生山の側線に居る。「あれ?」と思ったが、おりそびれた。よくよく時刻表を見ると、次の一宮で交換予定になっている。どっちにしても一宮で折り返さないとならなさそうだ。

一宮で隣りのホームに着いた1100型(元京王)に乗り換えて、仏生山に戻る。仏生山に着く前に「後ろに2両増結します。」と放送がかかった。仏生山で電車を降りて、連結作業を見る。車掌と連結作業員が話しているのが聞こえる。
作:「今日の増結は1061だって」
車:「まじですか!?」
作:「それでもって、1061と1063が一日中動くらしいよ。」
車:「まじですか!?」

車掌の驚きをよそに、1061型が近づいてきた。
連結作業も無事終了し、4連になった列車は高松築港を目指す。が、この列車を瓦町で捨てる。瓦町から折り返し列車に乗り換えて再び仏生山に戻った。

側線に止まっていた810+820が遂に動き始めた。私の感動を他所に、810+820は転線して、1番線に着く。そこは琴平方面のホームである。一人、車椅子の人が820に乗り込むと、電車は琴平方面に行ってしまった。

程なくして、行った電車が戻ってきた。一宮からの区間列車の運用らしい。しかし、先に乗った車椅子の人はどういうことだろう?一宮からやってきた車両の中はそんなにも混んでいない。混むのはここ仏生山からだ。混雑を避けて一宮まで特例で乗車したのだろうか。

電動機付きの810型に乗り、台車の上で音を楽しむ。なんだかんだ言って琴平線は普段であれば、日中はカルダン駆動の新性能車しか走っていない。元京王の1100型が入った年に、旧性能の元三岐車と元名鉄車が廃車になっている。

この電車で築港まで行くかと思えば、そんな事はなく、片原町で降りる。片原町ではすぐに反対側の下りホームに移って、ホームの端のほうでカメラを構える。なかなか言う事を聞かないキャノンの35mmコンパクトではなく(電車の写真を撮る事が多いのに、動くものへのフォーカスがなかなか合わない)、今回はフジのデジカメで撮ってみる事にした。このデジカメ、結構暗い所でも、ノーフラッシュで明るく撮れるのである。無論手ぶれの恐れが大きいが、しっかり押さえて撮れば、かなりいい写真(当社比)が撮れるのである。

そうして築港から820型を先頭に折り返してきた列車を撮る。カーブを曲がりながらなのでここはいい写真が撮れるスポットである。



820型を先頭に片原町に入ってくる列車。 12月16日 午前8時7分 片原町
 
 

片原町からこの電車に乗り、そのまま終点の一宮まで行く。

そうこうしているうちに琴電の朝ラッシュは終了。私のまず第一目的が終了した。

とりあえず上り電車で築港へと向かい、遅い朝ご飯とする。もちろん讃岐うどんである。入ったのは仮駅時代に初めて高松でセルフうどんを食べて感動して以来よく来ている「味庄」。この店、初めて入った時の場所から現在の場所に移るまで3回移転しており、駅前再開発の波に翻弄されまくりである。

食べ終わってふらふらと駅前を歩いていると、商店の前に「グリコ 芸北高原牛乳」のトラックが止まっていた。「芸北高原」は広島県北部で、アノ聖湖があるあたりである。この時、改めてここが瀬戸内地方であることを感じた。

そのままふらふらと港に来た。小豆島にも行きたいのだが、フェリーで片道一時間かかるのは、ちょいと辛い。手頃な距離は女木島であるが、本数が少ない。今は特に観光シーズンを大きく外れている期間なので、さらに少ない。

「潮風に吹かれたいなぁ〜〜〜〜」

そう思いながら、築港駅に戻った。

築港駅で朝貰い損ねた「スタンプラリー」の台紙を貰った。瓦町、栗林公園、琴電屋島、仏生山、琴電琴平
の5箇所がスタンプ駅だ。

とりあえず時間があるので「電車まつり」の時刻を見ながら、廃車が決定して記念塗装になっている62+67に乗ろうと考えた。そこで長尾線の下り電車に乗り、62と67と交換する駅の一つ手前まで行った。

踏切でやってきた62+67の写真を撮った後、飛び乗る。車内に入るとRMに掲載された写真がたくさん掲げられていた。中吊り広告はなく、全てが電車の写真で埋められていた。

その電車で片原町まで行く。また下りホームの端から、折り返してきた62+67を撮影する。その前に乗る予定だった1061+1063がやってきて思わず乗りそうになるが、これは一宮行きである。その次にやってきた62+67に再び乗り込んで、また長尾線に乗る。しかし、やっぱり途中で降りて折り返してくる。

瓦町から1061+1063の釣りかけ両運転台の2連にのっかって琴平を目指す。今回の目的の二つ目である「金刀比羅宮参拝」である。「高松に来たらこんぴらさん」は北星の常套である。これは「寺社観光」ではなく「信仰」なのだ。

途中から1063に琴電の工場の社員らしき人が乗ってきた。1063の車内放送が割れているのがかなり気になるようであった。その人は仏生山で降りたが、降りたときに車掌に「これはダメだ」と話していたようだ。

琴平に着く前は寝ていた。

電車は終点に到着。かばんを掛けなおして金刀比羅さんに向かう。最初はいつも順調である。百段屋の前を通り過ぎたところで一旦振り返る。ここはセンチスポットである。この「振り返り」もここにきたら必ずする事である。センチを忘れない為にも、杉原真奈美の為にも。

ここを過ぎてから山門入り口までが私にとって一番辛い場所である。階段がきつく、踊り場の距離が短いのだ。昔は快調に上っていたところで、積み重ねてきた年齢を感じるところでもある(爆)

そうして本宮に到着。参拝を済ませて奥社への道へと進む。奥社への道は階段が少なく、坂道中心である。

奥社に到着。こう書くと早そうだが、登り始めてから一時間以上かかっている。だいたい一時間二十分位だろうか? 奥社にお参りをしておみくじを引く。そうして奥社到達証拠写真として、日付入りで写真を撮る。これも決めていることである。

奥社からの下りは快調。やっぱり下りは楽である。本宮到着直前に、奥社への道から本宮を見ると、どうも清水寺の舞台に似ている気がして、一枚写真を撮る。

本宮のお守り渡し所で、「シートベルトお守り」を二つ購入する。既に私の車には後部トランク鍵穴の脇に金刀比羅さんの「交通安全シール」が貼ってあるが、それに続くお守りである。その交通安全シールは以前購入したものだが、今回買ったシートベルトお守りにも一緒に付いてきた。

本宮から下山。途中旭社の前では観光団体に紛れ込んで説明を聞いたりした。

下りは順調に下山。金刀比羅さん終了となる。一番下の参道に「マルキン醤油」だったかの店があり、小さな「ぶっかけうどん用醤油」を250円で購入する。脇に「金刀比羅さん御神酒」の酒造会社「西野金稜」があるがそこは通過する。二年前の誕生日散歩で琴平に快速マナミライナーさんと来た時は寄ったところである。

琴電の出発まで時間があったので、JR琴平駅に行って見る。丁度いいJRがあるかとも思ったがなかった。それでもオレンジカードを3枚ほど買い求めた。

琴電琴平駅に戻り、おとなしく琴電で戻る。釣りかけ電車に乗りたかったが、時間がまだまだあるのでやめた。それでも日没が近づき少しづつ暗くなる車窓を見ながら、「一宮の先の香東川鉄橋を渡る写真を撮りたいな」と考えていた。

それでも面倒だった私は一宮でも降りない。仏生山に着いてみると、案の定「今日は一日中運用に着く」はずの1063+1061が引込み線で休んでいる。やはり放送装置の不具合なのだろう。

にも関わらず瓦町方の引込み線で休んでいる1031の写真を撮る為に私は仏生山で降りた。田んぼの脇の細い道を歩き(3月の日本縦断時にレパードで通った(爆))、引込み線を目指す。そこに止まっていた1031はとっても均整の取れたよい電車である。元名鉄の車両。前パンだ。「この電車の模型が欲しいなぁ」と思いながら眺め、写真を撮る。もう暗くなってきたというのに瓦町方からやってきた電車の写真を撮ったりする。そのうち仏生山の側線に止まっていたはずの1061+1063がこっちにやってきた。「あれ?」と思っていたが、本線まで出た車両はなんのことはなく転線して戻っていく。夕ラッシュの増結に使うのだろう。

写真を撮り終えた私は、そばにあった宮脇書店仏生山店でちらっと立ち読みしてから仏生山駅に戻った。

仏生山から大人しく電車で戻る。

瓦町駅の天満屋の中にある百十四銀行瓦町支店のATMで、「旅行預金」をする。北星は北海道に住んでいるくせに高松好きがこうじて百十四銀行に口座を開設してしまった(爆)
 

長尾線列車。旧塗装になった62号。ノーフラッシュで手持ち(1/4秒)だから若干ぶれてます(汗) 12月16日午後6時10分 瓦町駅
 
 

昼間そんなに乗れなかった62+67に乗る。大正製の台枠を使っているとは言っても、車体は鋼製だし、窓枠は開くところはすべてアルミに変わっている。ドア窓と戸袋も黒のHゴムに変わっているの0だから、現在でもそんなにも古さは感じさせない。ただ、途中駅で名古屋市からの譲渡車600型や700型を見ると、あちらの車両は車内がとっても明るい事に気づく。やはりこの電車は旧型なのだ。

長尾に着いたところで運用が終了してしまった。

同じように旧型電車に乗りに来ているらしい人から明日の運用を聞かれる。私は手持ちの紙を見ながら答えた。

次に来た折り返し電車は新型車であったが、それに乗る。途中で旧型車とすれ違った。それを見てどうしようか迷った挙句、白木で降りて待つ事にした。ただ待つのもつまらないので、電車の時刻表で所要時間一分の新駅「学園通り」まで歩いてみる事にした。駅の隣りに「マルヨシセンター」の大きなショッピングセンターがあったのも気になっていた。しかし、歩いていくと、間にそれほど大きくはないのだが川が流れていた。橋は見えるもののまっすぐ行くよりは多少迂回しなくてならない。「なるほど、この川が有ったから駅が出来たんだね」と納得して、仕方がなしに白木に戻った。

駅にはトラ猫がいた。椅子に座っていたので「駅ネコの写真を撮ろう」とカメラを出すと動いてしまった。するとネコは近づいてきて私の足に体を摺り寄せ始めた。逃げられるかと思っていたのだが、まさかこっちに来るとは思わなかった。写真を撮ろうと離れても追っかけてくるので撮りにくかった。
 

白木駅の駅ネコ よくまとわりついてきた(汗 12月16日 午後7時28分 白木駅 
 
 

そのうち旧型車が到着。名残惜しそうなネコを置いて電車に乗った。

この電車は瓦町で下車。遅くなったのだがとりあえずスタンプがあったので琴平線の電車に乗り、栗林公園まで動いた。無事スタンプを貰い、残りは瓦町と琴電屋島になった。

栗林公園から電車で片原町に戻り、駅を出る。片原町は兵庫町アーケードのすぐそばにあり、三越や高松中央郵便局に行くのに大変便利である。アーケードを歩きながら「今晩は何を食べようかな?」と考える。うどん屋があり「晩飯もうどんにするか」と決めかけた時思い出した!!

「武内食堂だった!!」

「武内食堂」は、3年前の春、高松でアルバイトをしたときに、上司から「質よりも量ならここ!」と勧められたところである。高松なのにメニューにうどんがない。「高松市民」の胃袋を支える(ちょっと大げさか)本当の「地元の食堂」である。観光客相手の店ではない。市民だけが知るような店である。

時間はまもなく8時になろうというところ。「8時閉店だったら困るな」と思いながら早足で兵庫町アーケードを西に進む。

閉店した旧第一勧業銀行高松支店の前を通り(みずほ銀行高松支店は旧日本興業銀行高松支店を使った)、瓦せんべいでおなじみのくつわ堂本店前を通り、喫茶「サリン」の前を通ってアーケードを抜ける。交差点を渡り、「おさかな天国」を5年前に初めて聞いたスーパー「マルナカ」広場店まで来ると、その斜め前が「武内食堂」である。

店内に電気はついているものの、営業中なのかどうかよくわからない。それが「武内食堂」らしいといえばらしいのだが。とにかく店内にお客さんがいるのを確認して入る。

すぐに主人から「なににします?」と聞かれた。私は「かしわバター」と答えた。「かしわバター」は「かしわ」だから鶏肉である。今までずっと避けてきたのだがここの人気一番メニューであるので今回初めて頼んでみた。

夫婦二人で切り盛りしているこの店は、主人が「職人」らしいので好きである。閉店時間が気になったのだが、その後もお客さんはやってくる。しかも大きなお釜から炊き立てのご飯がおひつにたくさん移されているではないですか! 8時過ぎたって言うのに・・・。

かしわバターは美味しかった。

おなか一杯になって店を出る。斜め前のマルナカに入り、ジュースとカップめんを買う。昔はこっちに来ていたら、ダシの違う「赤いきつね」とかのWマークを買っていたのだが、今回は趣向を買えて「金ちゃんヌードル」を買ってみた。与那国でアルバイトをしたときによく食べた品で、「カップヌードル」とさして変わらない。徳島製粉の商品で、北海道では流通していない。さらにマルキン醤油の「ぶっかけうどんのつゆ」の大きめなのを買う。スーパーで買ったので、大きさが大きいくせに琴平よりも安かった(笑)

なんだか「この付近で一人暮らししてます」みたいな買い物だが、私の現住所は北海道である(爆)

荷物を持ってJR高松駅に戻る。一旦待合所のベンチで荷物を整える。予定の神戸行きの船は0時半出航だから時間がある・・・・。と思っていると、琴電屋島のスタンプがまだなのを思い出して、電車に乗った。もうかなり最終が近い。

瓦町で乗り換えて琴電屋島に向かう。瓦町のホームには元近鉄の24型が止まっていたので写真に撮る。
 

瓦町に止まっていた24型。奥は21型。 12月16日午後10時8分 瓦町駅 (シャッタースピード1/3.でも手持ち(爆)
 
 

琴電屋島で無事にスタンプを貰った。駅員に特典の交換はどこですか?と聞いてみると、瓦町のみだという。しばらく待って瓦町行き電車で戻る。

瓦町の駅で最後のスタンプを貰い、特典も頂いた。62+67号のさよならを記念したカードアルバムである。

ベンチに座って休みながら、築港行きの最終電車を待つ。琴平行きの最終電車が到着して駅員が「琴平行き最終が出発しま〜す」と大きな声を張り上げている。

そのうち築港行きが到着して、私も乗り込んだ。

こうして高松は全て終了。コインロッカーから荷物を引っ張り出して、準備をする。・・・あ、傘忘れた(爆) 多分瓦町のベンチで休んでいる時だろう。いつも持ってきている弘前で買った三段折りたたみ傘「超軽量」が手元になかった。

今から瓦町にも戻れないのでこの次に来た時だなと考えた。

そうすると次はフェリー接続バスの乗り場である。加藤汽船(Rippleして以来、「加藤汽船」と打つたびに「加藤あおい」思い出すんですけど(爆))の連絡バス乗り場が不明である。駅前のバスターミナルに行ってみても、それらしき乗り場がない。築港駅前の乗り場にもない。仕方がないので電話帳で高松東港の加藤汽船に電話を掛けて聞いてみる。すると、全日空ホテルクレメント高松の隣りの、フェリーターミナルビルの脇からだという。ということで行ってみる。が、それでも見つからない。フェリーターミナル自体は既に仕舞っているので、建物の中にすら入れない。仕方がないので、ビルの管理人室の明かりがついていたので聞いてみた。するとビルの裏手だという。それでもなんとなく迷いながら行くと、やたらめっぽう目立たない場所に乗り場があった。なんでこんな目立たない場所なんだろう? なんとか交渉して駅前のバスターミナルに入れてもらえばいいのに・・・・と思った。仮駅時代は駅前のバス回転場にあったのでわかりやすかったのに。

時間があるのでまた駅に戻る。頃合を見てバス乗り場に動いた。快速「海峡」と掛け時計はやっぱりかさばる荷物である(爆)

しばらく待たされたがバスがやってきた。この接続バスは無料である。バスの中で乗船名簿を書く。

フェリーターミナルに無事に運ばれて乗船。場所を確保する。しっかしなんだかカバンの中のものが様々あってヘンである。CD−Rを持って船に乗るなんて・・・。まぁそれは高松行きの高速バスでも同じことであるが。

まもなくして眠った。


12月17日(火)
 

翌朝三宮港入港。定刻である。ターミナル前から三ノ宮駅行きの連絡バスに乗る。こっちのバスは200円かかる。

カバンの中から今度は「青春18きっぷ」を取り出す。このきっぷで有田鉄道に乗りに行くのである。三宮の有人改札を通過。やってきた始発の東海道緩行線201系電車に乗る。車内でまた寝る。

上手い具合に新大阪着直前に目が覚めた。

新大阪から普通電車では2本だけの阪和線直通に乗る。大阪駅を通らないで西九条から環状線に入るアノ線路を通るのである。私は初めて通る。

発車までまだ30分以上あるので朝ご飯でも食べようと、新大阪駅をふらつく。在来線改札の目の前にロッテリアがあり人が入っているがロッテリアは避けたい。丁度6時直前という事もあり、新幹線改札にどんどん人が吸い込まれていく。しかしこの時間から朝食を出す店がない。新幹線改札脇の喫茶店も弁当の販売しかしていない。しかたないのでロッテリアに入る。ここで朝食として、電車に乗った。

6時27分発紀勢線直通の御坊行きは113系電車の4両編成であった。ボックス席を確保した。

札幌で朝勤務で会社に行く日であればもうバスに乗ろうかという時間に新大阪を出たのだが、外はまだ真っ暗である。札幌なら少しは明るくなっているはずの時間なのだが。やはり大阪は西という事なのだろう。初乗りの貨物線だったので楽しみにしていたのだが、よく分からないうちに西九条に来てしまった。

通常は8両編成がやってくる西九条駅に4両編成の電車。朝早くから乗ってっくる人は結構多かった。天王寺から阪和線に入るが、この辺りからまた眠る。

目が覚めたのは日根野着直前でまたまた調子がいい。この電車のまま行けば有田鉄道の始発駅藤並から金屋口までバスで移動でき、有田鉄道に一往復半乗れるのだが、やはり荷物が多いという事で日根野で降りる。日根野から関西空港行きのシャトルに乗り換える。結構この乗り換えの人が多かった。

関西空港に行ったのは、今晩関西空港から飛行機に乗るからである。関西空港で降りた多くの人がターミナルビルに行き、チェックインをする中、私は案内所でコインロッカーの場所を聞いた。しかし、安全面からかコインロッカーがないという。駅を挟んで隣りのビルには有るそうでそっちに行ってみた。

ビルに入ってすぐのところにコインロッカー発見。料金も結構安かったので良かった。快速「海峡」と掛け時計と、今日使わないものを仕舞いこむ。また肩掛けカバンだけの身軽な格好になった。また空港ターミナルビルに戻ってついでに今晩の飛行機のチェックインも済ませておく。出発の11時間前であるが(爆)

再び関西空港から電車に乗って日根野に戻る。戻る電車はガラガラであった。

日根野駅でしばらく待って快速和歌山行きに乗る。221系電車の4両編成だ。京阪神新快速と関西線快速に登場した221系も阪和線の快速にも来たかと思った。

和歌山駅ではしばらく待った。ホームの上の待合室で待っていたが、待合室にはベンチだけでなく、机まであったのが珍しかった。しかもその机の上でアンケートハガキらしきものを書いて切手を貼っている人がいた(笑)

やってきた折り返しの紀伊田辺行きに乗る。117系の4連。昔は165系の3連が走っていたのだが、置き換えで編成両数が長くなったという珍しいところである。

藤並までの沿線はとても暖かく、またみかんが沢山なっていて、紀州路らしかった。和歌山県は本当に暖かいところである。

途中海南を通った。海南には野上電鉄の廃線前に来た事があるが、それから駅が高架化されており、まったっく片鱗すらうかがえなかった。

藤並に到着。向かい側のホームにはレールバスが発車を待っていた。

そのまますぐに乗り換える。やはり今月末で廃線決定という事で結構な人が乗っている。ニ軸単車のレールバスはゆっくりと走っていく。途中3駅に止まって終点金屋口に到着した。沿線はやはりみかん畑が多かった。
 


(上)終点金屋口に停車中のレールバス。12月17日午前10時32分 有田鉄道金屋口駅
(下)しばらく動いていなさそうな感じのキハ58003.12月17日午前10時35分 有田鉄道金屋口駅
 
 

折り返しの時間があるので遠巻きに車庫を見る。元富士急行の車両であるキハ58が止まっているが、なんとなく感じが違う。よくよく見てみると、通常のキハ58より乗降扉が狭かった。

金屋口の駅前は、言い方は悪いが寂れていた。スーパーマーケットがあるが、どうも閉店しているようだ。まったく活気がなかった。ここから藤並までバスが出ているはずなので、バス停はどこかと探してみたが、これも見つからなかった。

そのまま金屋口から折り返すのも芸がないので一駅歩いてみる事にした。

隣り駅は御霊(ごりょう)と言う。歩いていると「五陵病院」という病院があった。さすがに「御霊」ではマズイだろう。

みかん畑の脇を歩いて御霊駅に到着した。駅はコンクリートの簡素なものである。これ以上簡素な駅もないようなつくりだ。待合室には扉すらなく筒抜け。しかも夜は列車が走らないからか、電気もついていない。トイレに行きたくなってその「建物」の脇にあった便所に行ってみたが、小便器はコンクリートの壁があるだけの非常に簡素なつくりでもちろん汲み取り式である。しかも壁には蛾らしきものの繭が沢山付いていて非常に気味が悪かった。

御霊駅のホームで待ってると、同じように歩いてきた人がいた。彼は堂々と線路の上を歩いてきた。おいおい、それはないだろう。

ホームの端でカメラを構えてレールバスを待つ。他にも歩いてきた人がいて、二人で並んでカメラを。線路の上を歩いてきた彼は別なところでカメラを構えていた。

レールバスがやってきた。藤並行きの最終である。まだ12時過ぎだって言うのに。

レールバスは同じ道をタンタンと走って藤並に戻ってきた。車内にはマニア以外にも、お別れ乗車らしい親子が乗っていた。

藤並で時間が若干あるのでホーム上からレールバスの写真を撮る。そのうち117系の和歌山行きがやってきたのでそれに乗って戻る事にした。本当は最終の金屋口行きに乗ってから乗り場がわからなかったバスで藤並に戻ってきてもいいのだが、大阪で待ち合わせることにしたS氏との時間が短くなるのですぐに戻る事にしたのだ。

117系はまたまた暖かな和歌山を走った。

和歌山から紀州路快速京橋行きに乗る。223系の3連である。223系は車内の座席配置が2−1であるため若干着席定員が少ない。それでも座席を見つけて座った。

日根野で関西空港から来た4両を増結して7両で走る。S氏とも連絡がついた。氏は「天王寺駅の西改札前で待ってます」とメールとくれたが、「車内に来ない?」と返し、三国ヶ丘から乗ってきた。電車の中で色々話しているうちに、結局氏が見つけたという、箕面の洋菓子店に行ってみる事にした。そこで天王寺では降りずにそのまま大阪まで行った。

大阪で模型店に寄ろうということで、駅北口そばの「京鉄大阪店」を覗く事にした。が行ってみると火曜日休みで閉店していた。残念。

大阪から阪急電車に乗り、途中で乗り換えて箕面についた。箕面から少し歩くとあさひ銀行の隣りだったかにその洋菓子店があった。なんでもメイド服が可愛いらしい(汗) 北星にはよく分からないところである。

男二人で入ってケーキを頼んだ。店内で食べられるのでここで休憩する事にした。氏と様々な会話をする。詳細は書かない(爆)

休憩を終えて店を出る。私には良くわからなかったものの前回梅田で入った「ウィーンの森」よりは可愛いかなと思った。氏も同意見であった。

また阪急電車を乗り換えて梅田に戻ってきた。宝塚から三宮を西宮を経由しようかという話も出たがそれはやめた。

私が青春18きっぷを今日の使用だけで終えてオークションで売りさばこうと考えていると言うと、氏が「買いたい」と言う。それでもいいよと言うと、氏はすぐに買うと言ったがそれは困る。これから関空に行くまで使い、さらに北海道で新千歳空港から最寄駅まで使うのだ(笑)

梅田でまたヨドバシに入る。パソコンコーナーを見て、またまたソフトコーナーを覗く。氏が購入を迷っていたソフトがあったので、私は強く購入を勧めた。結局氏は買っていた。詳細は書かない(謎)

大阪に寄った大きな成果もないまま(笑)天王寺に戻り、阪和線ホームから関空快速に乗る。まぁ大阪に寄った理由といえば「高松の帰りに飛行機をここから乗ると安いから」と言うだけである。2002年3月末で札幌−高松直行便がなくなってしまったのはやはり痛い。

別れ際に氏からタイヤキを貰う。別に食い逃げして持ってきたものではないらしい(爆)

氏からタイヤキを受け取る。再会を誓って別れた。

電車は夕ラッシュで混んでおり、終点関西空港まで座れなかったはずだ。
 


(上) 関西空港に着いた関空快速。午後6時21分 JR関西空港線 関西空港駅
(下) 隣のホームに着いたはるか45号。前回と同じ写真ですね(汗) 午後6時22分 JR関西空港線 関西空港駅
 
 

空港につくとすぐに荷物を引っ張り出し、またまた快速「海峡」と「掛け時計」を持ってターミナルビルへ向かう。チェックインは済ませていたのでそのままゲートを抜けた。

搭乗口そばにうどんを出す店があり、そこで晩飯とする。関西風のうどんは好きである。

そうして11月に続いて二回目の関西空港をANAで離陸した。

新千歳空港には遅れる事もなく到着。JRに乗り換える。有人改札を18きっぷで抜けようとすると、止められた。きっぷをしげしげと見た後返してくれた。札幌駅発行なのになにかおかしいところがあったのかな? 入鋏印が「三宮」だったのがおかしいのだろうか?

後は無事に家まで帰った・・・。と書きたいところだが、あろうことか最寄駅を乗り過ごした。なんとか反対側の列車に乗り換えて戻ってきて、予定より一時間くらい遅れて家に帰ってきた。