3/26  領収書は橘で


3/26、佐賀で一夜を過ごした我々は、午前10時前にうやうやしく見送る女将を背に出発した。佐賀の旅館はなかなか快適だった。結局柳川に行きましょうという事になり、国道を柳川に向けて進む。途中工事渋滞などが・nbsp;ったものの柳川に到着した。車内の会話も少ないままで・nbsp;る。私としては以前走った道でも・nbsp;り、また大学時代国鉄佐賀線の廃線跡をサークルで探検したことも・nbsp;り、ちょっと懐かしい道で・nbsp;る。柳川のスポットは、駅近くの水路ではなく、北原白秋生家の近くで・nbsp;った。柳川に入ってからの道先案内はきょうちゃんで、さすがで・nbsp;る。いったん車を止めてきょうちゃんの案内でスポットに向かう。そこでカメラを構えると28mmではなく80mmで・nbsp;った。「そのためにこっちも持ってきたのよ!」ともう一つのカメラを構えると・nbsp;りゃりゃ、フィルムが入ってない(爆)入れ忘れたようだ。仕方がないので「朝ご飯兼昼ご飯をここで取ろう」ときょうちゃんを誘いスポット前の若松屋に入ることにけてーい。きょうちゃんを待たせて車にとって返し、車をスポット前の若松屋の駐車場に入る。店に入る前に写真を撮った。やはり80mmで・nbsp;る。若松屋で頼んだのは、きょうちゃんは鰻丼(\1,400)、私はせいろ蒸し(\1,700)。おいしかった。炭焼きのにおいがいい感じでしておいしゅうございました。ご飯はたれご飯で、鰻の上には錦糸玉子がのっていた。私の知る鰻丼等とはちょいと違っていた。柳川で・nbsp;る。

ご飯を食べ終わってしゅぱーつ。208号線は混むと思い、18号線を444号線に向けて走っていったつもりで・nbsp;ったが、途中曲がるところを直進してしまい208号線に出てしまった。やっぱり混んでいた。筑後川昇開橋を越えたところで444号線に左折する。するとどんどん昇開橋が近づいてきたのでいったん駐車。車内から橋を撮影する。橋のたもとには「諸富鉄橋展望公園」なるものが存在し、観光名所になっているようだった。・nbsp;とはただひたすら444号線を走るだけで・nbsp;る。途中給油をして、ついに長崎街道に合流! 今度は国道を走りつづけるだけで・nbsp;る。長崎本線の駅が国道のすぐ脇にきた「小長井駅」で小休止。時刻表を見ると13:37に電車が来るようだ。腕時計は13:35でカメラを取りに取って返す。駅できょうちゃんとカメラを構えて待つが、電車がやってきたのは10分後だった。ブラックフェイスの817系二連。セミクロスシートで・nbsp;った。遅れていたのだろうか?何が・nbsp;ったのか不思議で・nbsp;る。

小長井を出発。普通列車を追いかける形になったものの、結局見ることはなかった。

諫早市街に入る前を左折。干拓地の端っこを通ると、島原国道に出た!線路が・nbsp;った!島鉄だ!ついにここまできたか・・・・・・・。踏み切りの隣に駅が・nbsp;り「干拓の里駅」だった。踏切を渡ったところで地図確認のため停車。すると踏み切りが鳴り出した! 急いで私はカメラを持って飛び出し、2552の単行を撮影した。きょうちゃんも撮っていたようだった。車は再び出発。二人ともソフトクリームが食べたくなっていたので途中「ソフトクリーム屋」という文字を発見して駐車場に入るが、「北海道産の牛乳を使用!」と書いて・nbsp;るのを見て「却下却下」と辞めてしまった。車は、愛野で海沿いから離れいったん島原半島の付け根を横断する形をとった後で「雲仙グリーンロード」へと進めた。入るところで大型トラックが先に入り「・nbsp;、遅くなりそう」と思ったが、このトラック結構飛ばすほうで80kmphぐらい出していた。ところが途中からその2台先の遅いトラックにつかまり、大体60kmphで走ることになった。それでも何とか島原市内に侵入。めちゃんこ狭い道をぐるぐる走るうちに「・nbsp;!武家屋敷だ!」ここらへんだ。なんとか「真中に水路の・nbsp;る街並み」が見え、そのそばに・nbsp;った島原江戸町郵便局の駐車場に止めた。私は郵便貯金下ろしをして、その間にきょうちゃんにスポットに向かってもらった。しかし、ちょっとばかり距離が・nbsp;った。スポットはこの「水路」の結構端っこなのだが、なんと郵便局と反対側の端っこ(爆) 水路自体距離がなかったはずと高をくくっていたのだが、結構距離が・nbsp;った。それでもスポットで写真撮影。

車に戻ってすぐに長崎方面を目指す。島原半島を一周しても長崎には向かえるが、距離が短いことからまた「雲仙グリーンロード」経由で・nbsp;る。その前にガソリン。佐賀諸富でちょびっとしか給油してなかったのでもう足りなくなった。ここら辺のスタンドは値段表示が無く気になる。とり・nbsp;えず入ってみる。「ハイオクリッターお幾らですか?」の問いに「125円になります。」うわ!高い!「この・nbsp;たりではこの値段ですよ」と言われたものの、「それでは結構です」と給油しないでスタンドを出た。この値段、今までの最高値。
 それでもガソリンが無いので次に見えたJOMOのスタンドに入る。「ハイオクリッターお幾らですか?」の問いに「123円になります。」お!2円安くなった!(爆) 「それでは1,000円分下さい」 ということでここで給油。また長崎市内に入れば安くなるでしょう。という読みが・nbsp;ったので1,000円分しか入れなかった。
 その後、コンビニで休憩。ヤマザキデイリーストアで・nbsp;る。私は先ほどソフトクリームを食べそこなったことも・nbsp;って棒アイスを購入した。「ブラックモンブラン」60円。安い! 昔懐かしい当たり籤つきのアイスで・nbsp;る。・nbsp;の製造元を見ると「竹下製菓」となっている。佐賀県に本社が・nbsp;るようで私の大好きな地方メーカーで・nbsp;る。
 雲仙グリーンロードはまた若干遅い車が前に来て快調には飛ばせなかったが順調に進み、愛野の交差点まで来た。愛野は島原半島の付け根で、半島が最も狭くなっているところで・nbsp;る。ここで長崎方面には進まずいきなり反対の千々石、加津佐方面に曲がる。
 助手席で地図を見ていたきょうちゃんが「橘神社」という地名を発見したからで・nbsp;る。地図を見ると愛野からそんなにも離れていなかったので訪問決定となったので・nbsp;る。「橘」はもちろんギャルゲーキャラ名としてのネタで・nbsp;るが、きょうちゃんの好きな「橘唯奈(TwoOne)」と私の好きな「橘天音(Canvas)」の二人が掛かっているのだから面白い。(きょうちゃんはこの後汽京紅葉に萌え変わったが)
 この橘神社は戦中の橘少佐を奉った神社で・nbsp;った。・・・・・神社ポイント低し。北星は神社好きだが、戦後建立の神社は・nbsp;まり好きではない。しかしなんと言っても桜がきれいで・nbsp;った。この桜のためで・nbsp;ろう出店も出ていて結構にぎやかで・nbsp;った。車を止めて参道を歩いていく。出店には「たいやき」を売っている店も・nbsp;り!「うぐぅ!食べたいぃ!」と思ったのだが、・nbsp;ろうことか車に財布を忘れてきてしまっていたので諦める。ということで橘神社はお賽銭無しとなった。

 橘神社を離れて長崎市内に向かいます。途中道端に「橘まんじゅう」という看板を出した店を発見!「おぉ!橘橘!!」ということで速攻寄ります。買ったのはきょうちゃんが「ソーダまんじゅう」、私が確か「酒まんじゅう」です。お店は本当に小さなものでお客さんが来るのを予定していなかった様子。私たちが入っていってからショーケースの照明を点けています。っておいおい。接客業がそれでいいのかい!!「橘」だけに残念に思います。橘でなかったら「ぢゃ、いらない!」と言って買わなかったかも。そこまで売る気が無いのなら店閉めた方がいいと思います。本当に。

 きょうちゃんが食べた「ソーダまんじゅう」は実際ソーダの味がしたそうです。「なんかシュワシュワってして不思議な感じ」というふうに感想を話していた気がします。その後再び愛野に戻ってきました。そこで橘湾を一望できる「愛野展望台」で休憩。というか休憩ばっかりです(爆) 記念写真を撮る程度に止めて出発です。この辺りからパラパラと小雨が降ってきました。
 長崎に向かうに連れて結構雨が降ってきます。丁度・nbsp;から行く感じです。この道は私が第一回の「センチ背景探訪」をした98年夏に通った道です。・nbsp;る程度知った道なので気が楽です。しかし長崎市街に入る手前の道が新しくなっていました。昔は山を越える遠回りの道だったのに、新しくショートカットのトンネルが貫通していました。私は「昔は山肌沿いにずーっと車が続いているのが見えて・・・」と懐かしんで旧道を選んで入ります。左に「長崎水族館」だかの看板と建物が見えましたが、ここはスポットで無いのでパスです。動物園とか水族館とか片っ端から入っているような気がして思わず入りたくなったのも事実ですが(笑)

 山を越えると本当に長崎市内に入ってきた感じです。そのうち蛍茶屋電停が見えてきて長崎電気軌道と併走です。進路を路面電車側に取っていたので、「ここが諏訪神社・・・」ときょうちゃんに言われた諏訪神社交差点をまっすぐ進んでしまいました。しかも諏訪神社がどこに・nbsp;るのか判らなかった(ぉぃ 本当は諏訪神社の鳥居がほとんど交差点に面していたんですね。後日知りました。

 真っ直ぐ行ってしまったので県庁や市役所の・nbsp;る官庁街に入ってしまいました。路面電車の桜町を陸橋で越えて長崎駅前と西浜町を結ぶ通りに突き当たりました。ここを左折して丘を下ると長崎市内一の繁華街西浜町交差点です。どこに行こうか迷った私はそのまま交差点を渡り思案橋方向に進みました。凄い!長崎市内ですよ!長崎市内!ここまで来ましたね。感激です。観光通電停、思案橋電停、正覚寺下電停と過ぎてそのまま急坂を登っていきます。そうして矢太楼・風頭山方面に曲がります。観光バスが登り、長崎バスが登るすごい急坂を我がレパードも登っていきます。山を登りきり、道の先までいくとそこは風頭山公園の入口です。既に真っ暗になっていますが、桜がかなりきれいです。

車はそのまま公園入口を塞ぐ形で止めて山の散策に出ます。既に真っ暗と言うことも・nbsp;り何も出来ません。小雨が降っているので夜景もそんなに望めません。しかた・nbsp;りません。ちょいと休憩して長崎到着を改めて実感して再出発します。本当は私はこの矢太楼にとっても泊まりたかったのですが、きょうちゃんの所持金も少ないことも・nbsp;り今回も涙をのみました。

車は風頭山を下ります。この後は回った順番は良く覚えていません。なんと行ってもこの場面の記述は6/7に書いています(爆)

食事です。橘まんじゅう以来食べていません。長崎と言えばちゃんぽんでしょう。ということで思案橋から入っていった先の駐車場に車を止めて長崎新地中華街の中華料理店に入ります。お店の名前はなんだったでしょう?忘れました。観光通方面から入ってきてスポットの橋を渡ったすぐのところ左に・nbsp;る中華料理店です。きょうちゃんが「前から行きたかった」という店です。 
 入ったのが遅めでは・nbsp;りましたが夕食時でしたので席が一杯です。若干待ちました。そうして順番になりました。ところがせっかく待ち焦がれていたちゃんぽん(私が頼んだのはちゃんぽん麺の皿うどんでしたが)だったのですが、私は二つ買って食べた橘まんじゅうがお・nbsp;に残っていたのです。さぁ大変!ということで一杯の皿うどんを平らげるのにかなりの時間をかけてしまいました。しかも席に案内されたのが遅かったため私たちが会計を済ませてお店を出る時は最後だったのです!

私達:「領収書をお願いできますか」
店員:「はい。」
私:「橘でお願いします(ぉ」
店:「タチバナですか?・・・えぇっと、立つ花の立花ですか?」
私:「いいえ、一文字の難しい方の橘です」
店:「・・・・・・これでよろしかったですか?」
私:「・・・・・・えぇ、多分(マテ」

ちょっとした遊び気分で「領収書は橘で」となったわけですが、改めて漢字を書けとなると結構忘れているものです。私は当然会計をしてくれた初老の男性店員なら書けると思ったのですが、なんと誤字になってしまっていました。橘の漢字の最後の「口」の部分がなんと「丁」になってしまったのです。・nbsp;らら・・・・。

さて、今晩はどこに泊まりましょう?場所が無いので困りものです。島原でガソリンを入れた量が少なかったので、早くもガス欠が近づいてきてしまいました。野母崎の方に最初向かいかけたのですが、そんなにも離れないうちに道は山と海岸に挟まれた狭い道になりガソリンスタンドがなくなってしまいました。しかたがないので何とか方向転換をして再び市街地に向かいます。中華街にも近いガソリンスタンドまで戻ってきて給油。スタンドの兄ちゃんはタオルをもって窓拭きを始めますが「おぉ!」という車中にも聞こえる声で驚いています。多分、後ろの窓を拭いた時だったと思うので後ろの窓にはっついている少女二人のミニポスターを見てのことでしょう。

 ガソリンを入れてもらうととり・nbsp;えず私は初期目的の野母崎へと再び車を走らせます。香焼恵理へと分ける交差点を過ぎると一気に道は細くなりました。野母崎への道をうねうねと走っていきます。そのうち山の中から海沿いの道に出てきました。私は少し海の方を気にしながら進みます。この沖には周囲僅か数百メートルの島に物凄い数の人が住んでいたと言う通称「軍艦島」こと端島が浮かんでいるのです。この旅に出る前にたまたま軍艦島の記述の・nbsp;ったホームページを見ていたのでかなり気になっていました。

 そのうち「野母町」に入りました。まもなく野母崎です。かなり田舎だなぁと思っていたのですがコンビニを発見しました。「ファミリーマート野母店」です。きょうちゃんと一緒に入ります。多分これが最後のコンビニだろうと言うことでちょっと多めに買い込みました。外は雨が少し強くなってきました。

 「まもなく野母崎だ!」という思いを強くして真夜中の道を走ります。と、まもなく野母崎町の交差点に突き当たりました。コンビニからいくらも離れていません。コンビニで地図を確認した時、野母崎の東に・nbsp;る樺島に行くことにちょっと変更したので樺島への道を走ります。樺島への大きな橋を渡り、少し道に迷いかけながら「樺島灯台公園」へと向かいます。きょうちゃんはコンビニからいくらも時間がたっていないと言うのに居眠りしています。私はヘッドライトの灯りと小さな標識を頼りに細い道を進んでいきます。とてもじゃ・nbsp;りませんが対向車が来たらアウトと言うような道です。レパードがかなり大きな車に見えます(実際大きめですが)。「樺島灯台公園」へのぐるぐる山道を走っているときょうちゃんが目覚めました。「ここはどこ!?」というような感じでかなりびっくりしています。それでも私は構わず進んでいきます。ここで止まったら私も怖くてたまらないような、そんな感じだったのです。

 そのうち真っ暗な「樺島灯台公園」の駐車場に着きました。辺りは凄い濃い霧が出ています。目の前で樺島灯台の明かりが不気味に海へと照射を続けています。本当にこの日は怖かったです。きょうちゃんが「タバコを吸う」と言って車の外に出ましたが、すぐに戻ってきます。「メチャメチャ怖い!」と言うのです。私も外に出ましたが、3分と外に居る事が出来ません。トランクの毛布を取り出すのにわざわざエンジンをかけてライトをハイビームにしてようやく少しだけ安心できるような状態です。とてもじゃないですがエンジンを止めてライトを消しての状態で外なんて出られません。

・・・・・・それでも生理現象でトイレに行きたくなりました。駐車場の脇にトイレは・nbsp;りますが、電気なんて豪華なものはついていません。ただでさえ外に出たら何か無気味な声が聞こえると言うのにトイレなんて行ける訳が・nbsp;りません。車のエンジンをかけてヘッドライトをハイビームにしてトイレの方向を照らして、ようやく用を足しました。怖すぎる!樺島灯台公園!!

 無論、AirH”なんてモノの電波は届かないので、早々と睡眠です。おやすみなさ〜い!!